使い方その2

QEPCAD Bには複数の入力方法があります.今回はバッチモードの使い方をお話しましょう.と言っても一般的なバッチ処理ですから,対話モードでの入力を予め書き込んだファイルを読み込ませるだけです.

 具体的には,まず端末より

leafpad input

と入力,エンターキーを押すと,inputという名前の新規ファイルが開きますので,昨日の入力を

[]
(a,b,x,y)
2
(E x)(E y)[x^2+y^2-1=0 /\ a x+b y-1=0].
finish

のように書き込み,保存(ctrl+s)してください.後はもう一つ端末を開き

qepcad input

と入力,エンターキーを押せば,瞬く間に結果が表示されます.

 さらに今度は,2次方程式x^2+ax+b=0が丁度1つの実数解をもつという実数a,bの条件を処理するなら,同じファイルの先ほどの入力の上に


(a,b,x)
2
(X1 x)[x^2+a x+b=0].
finish

(a,b,x,y)
2
(E x)(E y)[x^2+y^2-1=0 /\ a x+b y-1=0].
finish

のように続けて書き込めば,QEPCAD Bは上から順に読み込んで最初のfinishまでを処理し,以降は読み込みません.

 さらにコメント欄の利用方法として,一つずらして

[]
 

(a,b,x)
2
(X1 x)[x^2+a x+b=0].
finish
[4 b - a^2 = 0]
 

(a,b,x,y)
2
(E x)(E y)[x^2+y^2-1=0 /\ a x+b y-1=0].
finish
[b^2 + a^2 - 1 >= 0]

のように結果を書き込んでおくと便利です.

 次回は,CASの総合環境SAGE上からQEPCAD Bを使ってみます.