HOL Light の証明での推論

関数 g で始まる HOL Light の対話的証明作成では,論理式

 ~(A0) ∨ … ∨ ~(An) ∨ B

が定理式であること,つまり

              [A0]
               …
              [An]
 A0,..,An |- B あるいは  B

 0 [A0]
 ………
 n [An]
B

と表示します.

・HOL Light のプルーフマネージャーは証明を遡って作成しますので,結論 B での
 論理記号の消去には導入の推論(R*I),
 論理記号の導入には消去の推論(R*E)
を用います.一方,仮定の列 A0,..,An については

 ..,A,.. |- A' ..,A',.. |- B
 −−−−−−−−−−−−−−−−−
      ..,A,.. |- B

に基づき,..,A,.. |- B から..,A',.. |- Bに遡るために..,A,.. |- A'を準備するのですが,その準備は

 ..,A,.. |- A
 −−−−−−
 ..,A,.. |- A'

に他なりませんから
 論理記号の消去には仮定を変えないような結論側の消去の推論(R*E),
 論理記号の導入には仮定を変えないような結論側の導入の推論(R*I)
を用います.