で,インストール
ですが,ユーザーの多さを鑑み,Windowsの場合をお話します(コマンドやパッケージによっては外部プログラムやソースの書き換えが必要になりますが,それは逐次述べます).
まず,HOL Lightは,Objective Caml上のプログラムなので
http://caml.inria.fr/pub/distrib/ocaml-3.09/ocaml-3.09.3-win-msvc.exe
をダウンロード,実行して表示される指示に従いOCamlをインストールします.ここでは
C:\Program Files\Objective Caml\
にインストールしたとします.
次に,HOL Light本体
http://www.cl.cam.ac.uk/~jrh13/hol-light/hol_light_100110.zip
をダウンロード,例えば
C:\Program Files\
において展開すると
C:\Program Files\hol_light\
というディレクトリが出来,そこに2200個(最新のサブバージョンでは2700個)程のファイルが展開されます.
後は,DOS窓で
cd C:\Program Files\hol_light\
set PATH=%PATH%;"C:\Program Files\Objective Caml\bin"
set OCAMLLIB=C:\Program Files\Objective Caml\lib
ocamlc -c -pp "camlp4r pa_extend.cmo q_MLast.cmo" -I +camlp4 pa_j.ml
と入力すれば
Objective Caml version 3.09.0
#
のようにOCamlが起動しますので,プロンプトに対して
#use "hol.ml";;
と入力する(#記号も入力する)と,HOL Lightのメインパッケージがロードされます.ロードにはそれなりに時間が掛かりますが,しばらく待てば
Camlp4 Parsing version 3.09.0
#
に至り,準備完了です.
次回からは,HOL Lightの驚くべき能力をご紹介して参ります.