自動解答系の作り方(11)

処理における留意点などを書いていきます.

第1問〔1〕

これは既存のルーチンのみで通りました...では記事にならないので,少し細かなことを書きます.

まず「A=Bとおく」の評価ですが,今回を含めセンター試験問題では多くの場合,Aが新たに導入されるもので,Bが既知のものとなっています.ただし,ベクトルの分野では\vec{OA}=\vec{a}といった順のこともあり,変換時に工夫が必要です.また今回は「X,Yとおく」という表記になっており,「とおく」のスコープが直前のYのみでなく,連言記号の代替である「,」を挟んだXまで及ぶこともポイントです.

続く各値は,単なる計算です.ただし人間とは違い,結果を逐次利用するのではなく,あくまで最初のa,bを直接用いてのものです.

最後のサ〜ソ,5個の空欄の検索には約3秒掛かり,〔1〕全体では4秒ほどで解答が得られます.