2017-07-08から1日間の記事一覧

近接根の識別

さて,r, R を先の条件を満たすようにとるとして,そも,R をどのように定めるのか?という問題があります.確かに,数値解の誤差 R の系において,互いの距離が 2*R 以下である数値解を全て集めれば,重根に対する数値解は必ずそれに属します.しかし,互い…

projection set に対する数値解の誤差(その1)

誤差 r の数値解を係数に代入した方程式系の数値解の誤差 R との関係を考えると・数値解の代入による係数の摂動は Taylor の定理により r 程度. ・係数の摂動 r に対する厳密 n 重根の摂動は同じく r^{1/n} 程度.なので,例えば,前回の 4096*c^3+27*b^4(…

重根に対する数値解の誤差

先の出力の dist は,同じ値に対すると見做した数値解間の複素平面上での距離ですが,単根の場合の(絶対)誤差 10^{-30} に対して,例えば,下の部分では 10^{-11} まで膨らんでいます. 1 multi-roots: (-6.2414826969557199979633340867b-13*%i)-6.389431…

QE on maxima

以下は,現在作成中の QE ツールの出力例です. ・有効桁数が fpprec の多倍長浮動小数点数を使用. ・2つの数値解間の距離が %ez より小ならばそれらは同じ値の根(重根や共通根)に対応し,%ez 以上ならばそれらは異なる値の根に対応する数値解と見做して…